低出生体重児で産まれた次男と家族のきろく

妊娠21週4日で前期破水、32週0日で出産したことから今の日常生活の話。

24週頃。MFICUから一般病棟へ。

陣痛がくることがなくMFICUに来て1週間以上過ぎた。

体調の変化のなく胎動もあって週数を伸ばすことができている。

MFICUの部屋は数が少ないので最大で2週間過ごしてそれ以上の入院は産婦人科の入院病棟に移動することになっていた。

(多分5〜6部屋ぐらいしかなかったのにここに入院できたのは本当に運が良かったと思う。)

 

個室も選べたけど長期入院で部屋代が怖かったので大部屋一択。

 

というか今いるMFICUの個室がかなり広くて設備が整っているけど1日いくら掛かっているんだろう…。

今いる病院の前に入院したところは個室代1日1万円で2日間入院で総額8万ぐらいかかっていた。貯金頑張っていたけどこういう時の為の貯金だ…!

 

 

お金の面で不安に感じながらもMFICUでは余計なストレスがなく過ごせた。

予定通りに2週間が経って週数24週になった頃に大部屋へと移動した。

楽しみな曜日。

入院中、1週間のうち日曜日と水曜日が1番楽しみだった。

 

日曜日は旦那と長男がいつも面会に来てくれた。

旦那は普段出張が多かったり家でも仕事をしている事が多かったけど時間を作ってきてくれていた。

旦那の会社の人もたくさんサポートしてくれてたんだと思う。

 

日曜日以外も仕事終わりに面会時間が間に合う時は来てくれる時もあった。

家から病院まで1時間ぐらいかかるから本当に大変だっただろうな。

面会中、旦那はうたた寝としている時もあった。

 

そんな寝顔を見る。

何気ない会話を家族とする。

なんて幸せなんだろう。と思った。

 

 

 

水曜日は週数が変わる日だった。

火曜日の夜は明日無事に目覚められるように願って寝ていた。

無事に目が覚めると真っ先に旦那に報告。

病院の先生や看護師さん達も週数が伸びると一緒に喜んでくれた。

 

まずは24週を目標に。毎日カレンダーを見ていた。

 

 

 

 

 

NICUへ…。②

ドラマのシーンとか想像でNICUの雰囲気ってもっと明るい部屋で小さめの赤ちゃんが過ごしていると思っていた。

少し成長して体調が安定したり、体が大きくなるとGCUに移動して明るい部屋で過ごすらしい。多分、自分の想像と似ているのはGCUの方だったと思う。

病院で教えてもらうまでGCUという言葉も初めて聞いた。

 

 

実際に見たNICUは本当に命を繋ぐ部屋という感じがして緊張が止まらない。

前向きな気持ちでいようと意識していたけど不安になってしまった。

 

 

ただNICUの先生や看護師さん達が凄く優しかった。

必死に小さい命を救おうとしているのがわかった。

 

 

 

出入口には卒業生のお手紙や写真も飾ってあった。

24週で生まれて今は元気に保育園に行っている子の写真もあった。

この子みたいに元気に育つ可能性もあるんだ。

 

でもまだ22週。

今生まれるとどうなるの?

 

不安になったままこの日は病室に戻った。

NICUへ…。

先日の新生児科の先生の話のあと。

 

NICUがどんな雰囲気なのか見学して良いという事で許可の出た日程にその日の看護師さんに車椅子で連れて行ってもらった。

 

入る前に念入りに手洗い、消毒、マスクなど準備をして少し緊張しながらNICUに入った。

 

 

 

入ると思っていたよりずっと暗かった。

お母さんのお腹の中みたいにちょっと暗くて赤ちゃんが安心できるようにしているらしい。

 

部屋の暗さが今までいた病棟の感じと全然雰囲気が違ってますます緊張してくる。

小さい赤ちゃんがいるベットがたくさんある。

心音のわかるモニターもたくさんあって見方はわからないけど数字や波打っているグラフも見える。

 

 

想像より実際に見るとみんなすごく小さくて…。

 

 

言葉より涙が出てきそうなのを堪えるのに必死だった。

ママ友からのライン。

入院して1週間ぐらい経った頃。

 

長男の保育園のママ友の間でも私が入院している事が広まっていた。

この頃色んなママ友からラインがきた。

 

気を使ってくれてて、長男の送迎手伝おうか。とか

遠足が近かったので、お弁当一緒に作ろうか。とか連絡くれる人や

 

いつまで入院する?とか聞いてくる人もいた。

 

いつまで入院する?とか大丈夫?とか

私が一番聞きたい!

 

 

と思いつつ寂しい思いをしている長男の事を周りが気にかけてくれるのは嬉しかった。

 

周りの人を巻き込むのも申し訳なかったので遠足のお弁当は旦那が一生懸命作っていた。

(多分初めて作った子供のお弁当)

長男はパパのお弁当美味しいと言っていた。

 

早くいつもの日常に戻って何気ない会話をしたい。

4人家族になっていつも日常に戻りたい。

 

ママ友とも普通に会話がしたい。

そんな願いが叶うのはまだだいぶ先の事で。

当時は叶う未来も見えてなかった。

 

 

安静に。入院中の過ごし方。

入院中の過ごし方。

 

出来るだけ安静に。ストレスがないように。

 

とは言っても診察や食事以外に時間を持て余していて時間が過ぎるのがとても遅い。

やる事がないと不安な事を考えてしまう。

 

後から振り返ると時間がたくさんあったからこの時こそブログ書けば良いのにと思うけど、当時は未来が見えなくてできなかった…。

   

 

入院初期の頃は準備せずに入院になってしまったから着替えとか最低限の物しか持ってきてなかった。

 

その時暇つぶしでよくやっていたアプリ。ソリティアとかクロスワードパズル系。

集中できて他の事を考えなくて済む。

あと、週に1回本の貸し出しがあってMFICUまでワゴンで本を持ってきてもらえた。

本を選んでいる時間が一瞬いつもの日常に戻った感じがして入院中の大好きな時間だった。

 

あとは旦那が面会の度に本やノートやCDなんかを持ってきてくれて私が入院中に少しでも気分転換できるようにしてくれた。

長男の保育園のお便りや写真もたくさん持ってきてくれた。

(保育園の写真注文で私じゃ選ばないような長男が小さく写ってるような写真も…!)

フルタイムで働いてこんなにしっかりとお便りに目を通したのは初めてだったかもしれない。

長男とも今までちゃんと時間を作って接してあげられてなかった。

旦那、長男と離れて自分の働き方や家庭での過ごし方についてすごく考えるようになった。

週数の壁。

新生児科の先生の話を聞いて出来るだけお腹の中で成長してから出産になるようにしないと今のままじゃリスクが高すぎると強く感じた。

 

22週を過ぎてもずっと週数の壁がついてくる。

 

新生児科の先生の話を聞いてから今まで以上に1人でいる時はひたすらネット検索してしまう。

「22週 出産」

「週数別 成長」など…

 

「週数 生存率」みたいなワードも検索しては落ち込む。

 

でも妊娠継続して週数を伸ばしたいならマイナス思考じゃ駄目だ。

病院のリズムに合わせて規則正しく生活してストレスを溜めないようにしないと。

お腹の赤ちゃんにもたくさん話しかける。

会えるのを楽しみに待ってるって。

お家に帰ったら何して遊ぶ?って。

 

そうやって自分で言い聞かせた。